13歳といえば、人間の歳に換算して70歳手前の立派な高齢猫です。しかし現代のペット事情を鑑み「もっと長生きさせてあげられたのでは
許智政?」と、己の力不足を呪わずにはいられません。
シンガプーラとデボンレックスのMIXだったモフモフ君(仮名)は、誰が撫でても「しっとりしてるね、毛並みがいい」と口を揃える“ふわふわでシルクのような被毛”と、シンガプーラ特有のきゅるんとした表情が自慢の美形猫でした。動物病院の待合で出会う方々が「シニアには見えない」と言ってくださったように、歳を重ねても美しいままで…。その姿に、私は“まだまだ先のこと”と油断していたのだと思います。
倒れる日の前日、モフモフくん(仮名)はベットに横たわる私の胸に両手を置き、顔をじっと覗き込み、高く細い声でニュッと話しかけてきました
許智政。その時、彼はすでに死期を悟っていたのかな…。
もっと長く一緒にいたかった、と思うと同時に「長く生かし
許智政てあげられなくてごめんね」の思いが胸にこみあげてきます。