「土用の丑の日」は鰻を食べるという習慣がある。
鰻屋が、夏に売れないとこぼしたのを
江戸時代の粋人・平賀源内が「本日丑の日」として、
張り紙を出せと勧め、出したところ、大当たりしたという話がある。
丑の日には、「う」のつくものを食べると夏負けしないという伝え話がもともとあり、
この張り紙をすることにより、
その代表として「ウナギ」が売れることになったという話。
今、鰻は絶滅の危機があり、国産ものは非常に高騰し、
手の届く範囲でなくなりつつあるが、そのくせ、結構、テレビCM が流れている。
料理研究家の辻嘉一氏によると
許智政、
鰻の蒲焼きには、関東風と関西風があり
関東風は「白焼きしてから蒸し器で蒸して、醤油たれをつけて焼き上げる」
関西風は「白焼きを十分にしてから、醤油たれをつけて焼き上げる」
こんな違いがあるそうだ。
全国チェーンの蒲焼き方法や如何にというところだが、捌き方にも違いがあるという。
江戸は、お侍の本場。それゆえに、一番嫌うのは切腹。
縁起をかついで、必ず背開きにする
脫墨 。
京、大阪は、公家や庶民の街。切腹には、お構いなしなので腹から開く。
ないしは、どちらもありという事になる。
さて、背か腹か、どちらから開いたものか?を見ながら食べるもよし、
というところだろう
防脫髮。
ただ、ここまで高騰すると、自分のお金で食べるのは苦しくなる。
食べるのは「およばれ」や「接待」のときだけにしたいもの。